
最近、職場にいるだけで気が重くて…。怒鳴られたり、長時間働かされたりで、正直つらい。
放っておいちゃダメだよ。まずは“おかしいかも”って気づくことが、自分を守る第一歩。考えてみよう!

「怒鳴られるのが日常」「帰れないのが当たり前」──そんな職場で働いていませんか?
ハラスメントやブラックな職場環境に慣れてしまうと、自分がどれほど無理をしているのかに気づけなくなってしまうこともあります。
この記事では、ハラスメントやブラック企業の特徴と見分け方、そしてそこから抜け出すための具体的な方法を実例とともに紹介します。
「なんだか変だ」と感じる職場、それはあなたの心が出しているSOS
1.人格を否定するような発言が日常的にある
「だからお前はダメなんだ」「社会人失格だな」など、業務の指導を超えて人格を否定する言動がある場合、それはパワーハラスメントの可能性があります。たとえ上司でも、言っていいことと悪いことがあります。
2.長時間労働が常態化している
残業が慢性的に発生し、定時で帰ると白い目で見られる。「帰るのが申し訳ない」と思わせる職場は、すでに異常な状態です。心身の健康を損なう前に、抜け出すことが大切です。
3.有給休暇が取りづらい・申請すると嫌味を言われる
法律で認められている権利にも関わらず、有休取得に対して嫌な顔をされる、嫌味を言われる、という職場は労働者の権利が軽視されているサインです。
4.相談できる相手がいない・社内に味方がいない
困ったことを相談できる上司や同僚がいない、自分だけが孤立している。そんな職場では、問題が起きても助けを求められず、追い詰められてしまうリスクがあります。

自分が悪いのかなって思ってたけど、やっぱりおかしいよね…。
それは職場に問題があるんだよ。ひとりで抱え込まないで、できることから始めよう!

おかしいと感じたら、自分を守る行動を。逃げてもいい、守っていい。
1.【記録を取る】事実を残しておくことで自分を守る準備に
方法:
日付・時間・誰に何をされたかをメモ帳やスマホのメモアプリに記録。メールやチャットのスクショも残す。
実例:
営業職のEさんは上司からの暴言を日々記録。一定期間分がたまった後、労基署や社内のコンプラ窓口に相談し、上司の配置転換と勤務環境の改善につながりました。
2.【社内外に相談】労働相談窓口や信頼できる第三者の力を借りる
方法:
社内にコンプライアンス窓口があれば利用し、それが難しければ労働基準監督署や労働局の無料相談、NPOなども活用。
実例:
IT企業で働くFさんは、長時間労働に悩み社内の相談窓口にかけ合ったが改善されず。地域の労働NPOに相談し、結果的に弁護士を紹介され、退職手続きも円滑に進められました。
3.【転職活動を並行して進める】安全な場所に移る準備を
方法:
今の職場に改善が見込めない場合、「次」を見据えて行動することも大切。求人サイトで情報収集したり、転職エージェントに登録したりして、選択肢を広げる。
実例:
小売業で働いていたGさんは、過重労働とパワハラに悩み、在職中に転職サイトに登録。夜の時間に少しずつ企業を調べ、半年後に転職成功。新しい職場では、毎日定時退社・休日出勤ゼロの環境で働いています。
4.【心身のケアを最優先】無理をしないことが一番大切
方法:
心が疲れているときは無理をしない。必要なら心療内科に相談することも選択肢。心の不調は身体にも影響するため、早めの対処が大切です。
実例:
Hさんは「会社に行くのが怖い」と感じるようになり、医師の勧めで一時休職。その間に冷静に将来を考える時間が取れ、復職ではなく転職を選びました。今は在宅勤務ができる職場で、自分らしく働けているそうです。
【まとめ】
「この職場、おかしいかも」と思ったら、その感覚は無視してはいけません。
ハラスメントやブラックな環境は、自分の心と身体を確実に蝕んでいきます。
大切なのは「自分のせいかも」と思い込まず、「離れてもいい」と認めてあげること。逃げることは、負けじゃありません。
安全な場所で、もう一度あなたらしく働ける未来は、きっとつくれます。